ペットと人のハッピーライフを 出会いからエンディングまで
獣医師・ 動物医療 グリーフ ケア アドバイサー
阿部美奈子先生の合同会社Always

  

 

様々なケアやカウンセリングできめ細かやかに対応

待合室診療

神奈川県秦野市みかん動物病院にて開催中

みかん動物病院では、月2回待合室診療と称して、グリーフケアアドバイザーが患者様とコミュニケーションを図り、直接担当医に言えない心の内をお聞きしたり、病気や死の恐怖に対する心の在り様などをアドバイスしております。
みかん動物病院でしか受けられないサービスです。
 
今日、私たち人間にとってペットがかけがえのない存在として一緒に生活をしています。
しかし、ペットは人間と共通の言語を持ちません。
だからこそ、真のコミュニケーションが生まれ、大きな信頼関係を築くことができるのです。
 
コミュニケーションとは言葉ではなく、 言葉の表情(トーン)、身体や顔、目などの表情(ボディランゲージ)によってその多くの部分は行われているからです。
 
ペットが飼い主さんの感情を敏感に感じ取り、ただ一緒にそばにいて癒してくれる存在になれるのは、彼らのコミュニケーション能力が高いからなのです。
 
一人暮らし、核家族が増えてきた環境の中で、孤独感、悩み、仕事や学校など生活している上で、様々なストレスを感じることも多い社会。
ペットはどんな時も、純粋な愛情と温かいぬくもりを私たち人間に与えてくれます。
 
このように深い愛着で結ばれたペットが、いつもと違う様子をみせただけで、飼い主様は言葉がわからないだけに、その表情からどこが痛いのか、何が起きてるのか等を想像し、不安を抱くことでしょう。
 
もし予期していなかった病気を宣告されたり、ある日治る見込みのない病気だと知ったとき、また、余命がもうあまり長くないと知らされたとき等に、受けるショックがはるかに大きくなることは当然です。
動物病院に来られた多くの飼い主様は、その形や大きさはそれぞれ違っていても、不安、苦悩、悲しみ、いらだちや不満、どうしたら良いかわからない困惑など、さまざまな「悲嘆」の感情を、お一人で内側に抱えていらっしゃるのではないかと思います。
 
私は、飼い主様のお話に耳を傾け、あらゆるお気持ちを受け止め、大切なペットにとって、また飼い主様にとって、最善の方法を一緒に考えながら、アドバイスをしていきたいと思っています。
 
どのように小さな「悲嘆」もお一人で抱えず私にお話しください。
 
どんなにペットの寿命が延びたとしても、避けては通れない最期のライフステージである「看取り」、そして「死」。
 
飼い主様にとっては、一番考えたくないことだと思いますが、日ごろから少しずつ飼い主様に「良い看取り」についてお伝えしていくことができたら・・と考えています。
そして「お別れ」のとき、また「お別れ」の後も、引き続き飼い主様を全力でサポートしていきたいと思っています。
 
ペットの死は、胸が張り裂けるほどの「悲嘆」をもたらすかもしれません。
 
でも「ペットとの絆」が永遠に幸せな形で心の中に存在しつづけることができるよう、飼い主様を援助していくことが、今の私の獣医師としての使命だと感じています。
 
動物医療の中で、できる限り獣医師とペットと飼い主様を、良い形でお繋ぎしていきたいと思っています。
 
それぞれの家族が一番大事にしたいことはどのようなことなのか・・
 
飼い主様の心の声に耳を傾け、一緒にその大切な命に向き合い、個々の家族のスタイルに合った「良い看取り」に導いていけたらと思います。
阿部美奈子