ペットと人のハッピーライフを 出会いからエンディングまで
獣医師・ 動物医療 グリーフ ケア アドバイサー
阿部美奈子先生の合同会社Always

  

 

阿部美奈子先生の3月の帰国について

 
この度はコロナウィルスによる影響で、315日から予定していましたジャパンツアーの中止を決めました。断腸の思いです。
 
新型コロナウィルスが上陸してから日本全体がグリーフで溢れています。
このようなときこそ、少しでも心が楽になるようグリーフケアを実践したい…
帰国できることを祈りながら情勢を見る日々でした。
先日、ついにマレーシア保健省から中国、韓国に続きまして、北海道からの入国制限の発表があり、私も帰国を考えなくてはならない状況に陥っています。
 
コロナウィルスは新型ということで詳細が不明なことから人々の不安や恐怖は高まってしまいましたが、私自身の見解としましては、日本では小さいころから教わってきた、①手洗い②うがいを徹底し、③楽しい食事や水分補給④リラックスできる時間⑤安眠を心がけながら、日常を続けることが大切だと考えています。
 
制限の多い暮らしによって生活のQOLを下げる結果になり、ネガティブ思考が進み、出口の見えない孤独にもつながりかねません。
お互いがグリーフケアをしながら、ストレスをできる限り一人で抱え込まないようにしていくこと。ストレスは体の免疫力を下げてしまうのです。だからこそ、今月のジャパンツアーではこの免疫力強化大作戦を展開したいと思っていましたが叶いません。
 
コロナに対する脅威から人々がマスクを装着し、お家の中でも連日テレビより流れるコロナ報道によって、不安や恐怖を高めた表情になるのも自然なグリーフですが、ペットはコロナを知りません。ペットはお家の中の空気の変化に敏感です。
 
ひたすらまっすぐ生きるポジティブな動物の生きる力は、本来大変強くたくましい。
でも人の抱えるグリーフによって、ペットはその表情や行動の変化から不穏な空気を感じます。
 
ペットは安全なテリトリーであるお家で、毎日を当たり前に過ごしていたのですが、コロナによって変化、ストレスの大きい生活になってしまう危険が出てきました。
ストレスによってペットの免疫力が下がってしまうと体調不良につながってしまう可能性もあり今、人が持たなければならないペットのグリーフの視点。
 
ペットの目の前では、家族がいつもの笑顔で、いつも聞かせてきた声で、名前を呼びふれあいながら、ペットとハッピーライフを続けることです。
 
Only Oneのペットと出会えた幸運を実感しながら、現在のコロナによるグリーフから回復しましょう。ペットと自分自身が一緒にいることでリラックス、笑う生活で互いの免疫力アップ!
 
コロナ騒動が終息するまで、グリーフケアで必要以上の不安や恐怖にしないようにしていくことが大切です。
どうしても自己防衛から、パニック行動のような日頃とは違う行動が起こりやすい時間。
でもグリーフケアが地域で互いに提供しあえる環境であれば
衝撃期(ショックでどうしてよいかわからない)→悲痛期(不安から負の力に引っ張られ判断力が下がる)→回復期(ポジティブに今できることを考えられる力を取り戻す)
グリーフによる思考力の低下を防ぎましょう。
 
使い捨てマスクが売り切れても布ガーゼで作ればよいのです。使ったら石鹸で洗い、熱湯をかけた後、しっかり乾かして、再利用できます。
いろいろな日用品が無くなるのでは…という予期グリーフをコントロールすることで、必要以上に買い求めてしまう行動から、多くのご家庭に行きわたるようにシェアする行動に変化できます。
 
このような日頃当たり前にできていることが、予期グリーフによって崩れてしまうこともグリーフ。グリーフの加算が起きています。
 
“思いやり”の文化を長い歴史の中で継続してきた日本。
いまや“思いやり‘という日本語が世界で美しい文化を表す象徴として使われています。
危機的状況でこそグリーフケアを。
人と人が連携してペットの安全環境を守れるようグリーフケアを。
 
 
5月から再開する予定です。
マレーシアに滞在中は、Lineまたはmessangerでの ご相談、カウンセリングが可能です。ご希望の方は【AlwaysGmail】(ここをクリックでメーラーが起動します)までメールでお問合せください。

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