
2025年がはじまりました
動物医療グリーフケアをめいっぱい詰め込んで年末まで走りました。
今年は元旦から4日間、仕事を離れ、ベトナムの小さな島フーコック島でエネルギーをたっぷり充電。5日より元気に再開しました。
動物医療グリーフケアを展開して20年あまり。
今ではペットロスではなくペットの生きているときに始めるケアであり、
ペットに病気のレッテルを貼ることなくその子としての尊厳を守る重要な心の医療だと理解が深まってきたと思います。
ペットと出会えた人はペットと過ごす当たり前の日常が宝物。
人と出会えたペットはその人と過ごす当たり前の日常が宝物。
日本人と出会い、ペットとなったことが幸運になるよう「ペットの目から景色を見ているか」「ペットの当たり前の日常が守られているか」「ペットがグリーフを抱えていないか」今年もジャパンツアーで出会ったペットや人へ待合室診療でグリーフケアを実施するとともに動物医療スタッフへ、ペットに関わる仕事をしている方へ、飼い主さんへ、動物医療グリーフケアを浸透させていきます。
長く続けてきた今日もペット(動物)から学ぶことは多く私にとって生涯の師匠と思っています。
生きることを疑わず死ぬと思いながら生きていない。
理屈で死を知らない動物はたとえ治らない病気になっても末期を迎えても死を想像する予期グリーフを持たず、純粋に安全環境を欲しながら毎日を生きています。
体の寿命が来たとき彼らの生涯は終わりますが心が安らかに穏やかに笑っていられるように守りたい。最期のそのときまで心を健康に守るためには「安全基地」であるお家を飼い主さんと医療者が協力し壊さない動物医療が求められます。
ペット主役に考えるとどんな病気になったとしても痛みを緩和しながらその子の好きなことや得意なこと、喜ぶことがあります。
自分をオンリーワンの人にしてくれたペット。
ありのままの自分を大好きでいてくれたペット。
自分の帰りを待っていてくれたペット。
ペットと出会ってから大好きな人にいっぱい笑顔が生まれ、心にエネルギーをもらい、それが勇気となっているペットとの暮らし。
ペットがいるお家がパワースポット。
ペットは人が生きる上で大変重要な存在になっていきます。
それゆえに確固とした宗教観を持たない日本人がペットに依存するのは自然です。
依存できるペットという存在に出会えた幸運をお守りにしましょう。
ペットが寿命を迎えるそのとき大好きな人の笑顔がそばにありますように。
今年は愛するペットに幸せな日常とその延長線上に良い死をプレゼントできる動物医療を目指します。
阿部美奈子
